jQueryイベント系メソッド(イベントハンドラ)の基本の書き方
今回は、ユーザーの動きに合わせて動く(発火)プログラム、イベント系メソッド(イベントハンドラ)の基本の書き方について記載してみます。
「イベント系メソッドってなに?」や「イベントハンドラ?」などの疑問に対して、初心者でも分かりやすいように、サンプルコードを用いて詳しく記載してみようと思います。
という事で、それでは今回はッ、
- ・動きに合わせて動くイベント系メソッド(イベントハンドラ)とは
- ・イベント系メソッドの基本の記述方法
- ・イベント系メソッドのまとめ
上記について記載していこうと思います…。
動きに合わせて動くイベント系メソッド(イベントハンドラ)とは
CSS系メソッドや、HTML系メソッド、そしてアニメーション系のメソッドなどを前回まで記載してきましたが、前回までのサンプルではブラウザを開いた瞬間(正確にはドキュメントを読み込が終った直後)に、jQueryが処理を実行していました。
しかし、実際にユーザーがWebページを閲覧する際、プログラムで処理を実行する際に、何らかのきっかけを与えてあがることがほとんどです。「ユーザーがクリックしたら」や、「ここにマウスを乗せたら」といった具合になります。そのきっかけを指定するためのメソッドが、イベント系メソッドで、イベントハンドラは、イベント系メソッド以外のメソッドの()の中のパラメータがイベントハンドラになり、イベント系メソッドで操作するものになります。
イベント系メソッドの基本の記述方法
イベント系メソッドの記述方法を紹介いたします。
今までjQueryの基本構文は、下記のような形になりました。
↑要素を指定 ↑何かをする
セレクタで要素を指定して、その要素に対してメソッドで処理をしてきました。しかし、イベント系メソッドを使うときは少し記述方法が異なります。
今までのメソッドの()の中には、パラメータを指定してきました。しかし、イベント系メソッドでは、イベントハンドラを記述することになります。
イベントハンドラというと、少し難しいように感じますが、ハンドラを「ハンドル」と読み替えてみますと、意味がよく分かるかと思います。自動車や自転車についているハンドルは、自動車などを操作するものです。イベントハンドラというのは、イベント系メソッドで操作するもの、といった意味であることが理解できることと思います。
その実際の操作は、CSS系メソッドでスタイルを変更したり、アニメーション系メソッドでアニメーションさせたり、という部分が上記の「イベントハンドラ」の部分に入ります。
それでは分かりやすいように、サンプルコードを記載してみます。
<html lang=”ja”>
<head>
<meta charset=”UTF-8″>
<title>Sample html</title>
<script src=”js/jquery.js”></script>
<script>
$(function(){
$(“#haedline”).click(function(){
$(“#haedline”).text(“クリックされました!”);
});
});
</script>
</head>
<body>
・・省略・・
<h2 id=”haedline”>クリックしてください!</h2>
・・省略・・
</body>
</html>
クリックしてください!
このサンプルでは、黄色くマークされた見出し部分を(上記のクリックしてください!)クリックすると、text()メソッドで、テキストを変更する単純なサンプルです。イベントにはclick()メソッドを使用していますが、チェックしておきたいのがコードの記述方法になります。
/* ここに処理(イベントハンドラ) */
});
イベントハンドラの部分は、function(){・・・}というふうに記述します。
$(“#haedline”).text(“クリックされました!”);
});
上記サンプル1行目は「#haedlineがクリックされたら…」という記述です。click()メソッドの中に、イベントハンドラを記述していきます。
2行目が、イベントを受けて実際に実行する処理の部分です。#haedlineに対して、text()メソッドでテキストを書き換えています。
3行目で、「}」と「)」を閉じています。
イベント系メソッドのまとめ
イベント系メソッドを使用すると、今までと比べて少し複雑な記述になります。初心者の方は、({})ブレースや括弧が多くて混乱しそうですが、基本的には下記のように整理して考えると分かりやすいことと思います。
$(“セレクタ”).イベント系メソッド(function(){
$(“セレクタ”).メソッド(パラメータ);
});
緑の部分 ———イベント系メソッド
青の部分 ———イベントハンドラ
他のメソッドと組み合わせて使うことになるイベント系メソッドは、このような形で記述してゆきます。次回よりイベント系メソッドにはどんなものがあるか、代表的なものを記載してみようと思います。
またイベント系メソッドは、実際のブラウザ上での操作と密接に関係しています。サンプルを参考に色々なものに発展させれば、オリジナルなものを作ることが可能かと思います。
という事で今回は、jQueryイベント系メソッド(イベントハンドラ)の基本の書き方について、サンプルコードを交え記載してみました。
jQueryをページ上に記載するのであれば、必ずといってイイほど覚えておきたい内容だと思います。また、初めのうちはブレースや括弧が増えることから、多少混乱してしまうかもしれませんが、部分部分のひと塊づつ記載することが、混乱を避ける要因かと思います。
とりあえず、今回はここまで…。
お仕事のご依頼は↓コチラより…、それではまた次回…。