前回の続きから...、
入院期間は約一週間くらいだったと思います。
診断結果は、「大腸憩室炎(だいちょうけいしつえん)」とのことで、原因は、自律神経の乱れやストレスがおもに原因ではないかと言われてしまいましたが、当時の私には思い当る事だらけです。
また入院中のベットでは、「インターネットでお店やろうよ!大全」なる本を読みまくり、少しでも私の不足している知識を埋めるべく、入院療養中であることをいいことに、書籍による独学を必死におこなっておりました。
そうこうしているうちに、退院の前日、ホームページの完成を約束していた期日の2週間が訪れました。
その日、依頼業者の営業担当がお見舞いをもって、病院に訪れてきました。
そこで早速!「完成しましたか?」と闇雲に営業担当に尋ねると、
「まだです!」との回答です。
そこで、どうしたものか、まだ出来ないのか?本来であれば、退院した翌日には完成した画面を気持ちよく閲覧できることを夢見ており、苛立ちが最高潮に達しましたが、
「それでは、退院後、再度ご連絡いたします。」
という事を私が告げると、営業担当は申し訳なさそうに返られました。
結局、ホームページは完成しないまま、悩みに悩み、付き合いのある広告代理店の担当などとも色々とお話しさせて頂き、これではお断りするのも致し方ないとの結論に至り、ホームページ制作依頼はお断りすることになりました。
結局、スタート目標を掲げた日にちよりも、1月以上遅れているうえに、ホームページは完成しないままッ、当初の予定が大幅に狂ったうえに、ホームページ運用もいまだスタートしていない...。
実は業者選びの際、相談をしようか、どうしようか、あえて悩みながらも相談しなかった人物がおりました。
なぜ相談しなかったのかというと、同業者でとても仲良くさせて頂いている方でしたが、すでにホームページで物販をおこなっている方だったのです。今考えてみると、相談しないのが大きな間違えで、とはいえ正に後の祭りです。
当時は、悔しい気持ちと、先を越された思いで、相談することをためらっていたのです。
しかしながら、大幅に狂ってしまった予定の遅れもあり、なくなく相談することにいたしました。
お休みの日の午後、車で高速道路をひた走り、その方のお店までちょうど1時間です。
到着するや否や、今までの経緯を説明し、今後の展望や願望もお話いたしました。
という事で、早速、相談したお店から近所のSさん宅を訪れ、完成しているデザインと、ホームページの構想をお話しさせて頂きました...。
※Sさんの補足説明:大手ゼネコン出身者で土木1級建築士です。2000年代前半、今では当たり前になった建築用ソフトであるCAD、この頃、製図台の手書きからパソコンで製図を行う事を比較的早い段階で取り入れた方です。
すると、「こりゃ~俺の手には負えないなぁ~…。」との何とも悲しい回答が返ってきてしまいました。
Sさんは、おもむろに仕事用のパソコンであるCRTモニターに、何か打ち込み始めました。「何を始めたんだろう?」と思った次の瞬間、
Sさん:「少し待って、聞いてみる!」とのことです。
※CRTモニターとは、液晶ディスプレイが主流になる以前のブラウン管モニター
当時のぼくには訳が分からず、なにを始めるんだ?という感覚でした。
すかさずパソコンの前に座ったSさんは、ヤフーメッセンジャーで
「大規模なECサイト、ホームページを作れる人いませんか?」と、数人にメッセージを送っていたのです。
※ヤフーメッセンジャーとは、現代のFacebookメッセンジャーのようなもの
メッセージをお送りしてから、待つこと10~15分....、そのとき突然パソコンから「ピンポ~ン!!」と変な呼び出し音と共に、 「暇だから、ぜひつくらせて~!!」との返信が届きました。
この時、メッセンジャーのニコちゃんマークのようなアイコンを指さし、
「コレがねぇ~、Iさん!そして、こっちがAちゃん」と説明を受けました。
Iさん:大阪の大手地図メーカーの下請け仕事をしている個人事業主の方で、当時、紙ベースの地図の座標をXとYでデジタルデータに変換している方でした。
Aちゃんは、東京の大手電機屋さんから独立された方でプログラマー、当時としては珍しいPHPの使い手です。
その後、今まで作成して頂いたCDデータをお送りし、Sさんが2人に説明していたものと思います。 作らせて~と、メッセージを受けてから2週間後に、打合せをする約束になりました。
しかも、なんとその打合せの際に、デモページをお見せ頂けるとの事でした。
私はおもむろに、
「なんで半年かかってできないものが、2週間で出来るのか?」
かなり怪しい、しかも、当時はフリーランスという言葉もあまり聞くことがない、個人でやられている方...、
果たして、大丈夫なのだろうか?
前回のこともあり、いったいどうなるのか?私の不安はさらに募るばかりです...。
と感じておりましたがッ、実はここから、ぼくのホームページ制作のお勉強がスタートするわけです。
少し長くなりましたので、【連載第3話】次回に続く...。
お仕事のご依頼は下記より...、それではまた次回...。