jQuery:if文などでで使用する演算子
今回は、「比較演算子のこれって、どんな意味だっけ?」や「この場合の演算子は?」などの忘れがちな演算子につきまして、一覧にて詳しく記載してみます。
実は、私もちょくちょく忘れてしまうことがある演算子、以前、jQuery条件分岐の所で少しだけ記載いたしましたが、もう少し詳しく一覧で分かりやすいように記載してみます。演算子、簡単なことのように思いますが、すべて記載すると結構な量がありますので、すべて覚えるのは難しいことと思います。
という事で、それでは今回はッ、
- ・jQueryで使用する演算子とは?
- ・算術演算子
- ・代入演算子
- ・比較演算子
- ・論理演算子
上記について記載していこうと思います…。
jQueryで使用する演算子とは?
演算子とは、プログラムで使われる「+」や「-」のような、演算を表す記号の総称です。変数にデータを格納する際に使用する「=」も演算子の一種になります。
JavaScriptには「算術演算子」「代入演算子」「比較演算子」「論理演算子」と多くの演算子が用意されていますが、下記によく使用する演算子の種類別にまとめてみます。すべて一度に覚えることは、難しいことと思いますので、プログラミングの際、これから記載する内容が、記述の役に立てばと思います。
算術演算子
算術演算子とは、基本的に計算をするための演算子です。これらを使用することで複数の数値を加算したり、文字列を連結したりすることができます。
演算子 | 説明 | 例 | 実行結果 |
---|---|---|---|
+ | 加算または文字列の連結 | 2 + 3,「’今日も’+’元気です’」 | 5,「今日も元気です」 |
– | 減算または単行マイナス | 3 – 1,「-2」 | 2,「-2」 |
* | 乗算 | 2 * 3 | 6 |
/ | 除算 | 4 / 2 | 2 |
% | 剰余 | 4 % 2 | 0 |
++ | 変数の値を1増やす | val++または++val | valが3の場合、4 |
— | 変数の値を1減らす | val–または–val | valが3の場合、2 |
代入演算子
代入演算子とは、変数にデータを格納(代入)する際に使用する演算子です。
演算子 | 説明 | 例 | 実行結果 |
---|---|---|---|
= | データを格納(代入)する | val = 3 | 3 |
+= | 変数に加算、または文字列の連結を代入 | val += 3「val +=’元気です'(‘今日も’)」 | valが3の場合、6,「今日も元気です」 |
-= | 変数に減算したものを代入 | val -= 3 | valが4の場合、1 |
*= | 変数に乗算したものを代入 | val *= 3 | valが2の場合、6 |
/= | 変数に除算したものを代入 | val /= 3 | valが6の場合、2 |
%= | 変数に剰余したものを代入 | val %= 2 | valが4の場合、0 |
比較演算子
比較演算子とは、左右の値を比較して真偽値(true/false)を返す演算子です。
演算子 | 説明 | 例 | 実行結果 |
---|---|---|---|
< | より小さい(未満) | 3 < 3 | false(偽) |
<= | より小さいか等しい(以下) | 3 <= 3 | true(真) |
> | より大きい | 3 > 2 | true(真) |
>= | より大きいか等しい(以上) | 3 >= 2 | true(真) |
== | 等しい | 3 == 2 | false(偽) |
!= | 等しくない | 3 != 2 | true(真) |
=== | 厳密に等しい | 3 === 2 | false(偽) |
!== | 厳密に等しくない | 3 !== 2 | true(真) |
比較演算子は主に「条件分岐(if文)」や「繰り返し処理(loop)」などの条件に使用します。
比較演算子の真偽値について
演算結果の真偽値についてはいくつかの注意が必要です。特に数値同士の比較といったシンプルな演算ではなく、文字列と数値の比較や、オブジェクト同士の比較を行う際は、その結果の真偽値を理解しておかないと、意図した結果にならないことがあります。
真偽値については以下の点に注意が必要です。
- ・(1 ==’1’)はture(真)
- ・(1 !=’1’)はfalse(偽)
- ・(1 ===’1’)はfalse(偽)
- ・(1 !==’1’)はture(真)
比較演算子の真偽値について
ifの条件に変数(データ)を指定した場合は、以下のように判定されます。
- ・データが数値の値の場合、「0以外」ならtrue(真)、「0」ならfalse(偽)
- ・データが文字列の場合、「1文字以上」であればtrue(真)、空文字列(“”)の場合はfalse(偽)
- ・データがオブジェクトの場合、常にtrue(真)
- ・データが空(null)の場合、常にfalse(偽)
論理演算子
理論演算子は、複数の条件を組み合わせる際に使用する演算子です。
演算子 | 説明 | 例 |
---|---|---|
&& | 条件Aが真でなお条件Bが真の場合、true(真) | 条件A && 条件B |
|| | 条件Aが真または条件Bが真の場合、true(真) | 条件A || 条件B |
! | 条件の真偽値を反転する(trueの場合false、falseの場合true) | ! 条件 |
nullとは
nullとは「値を持たない値」です。一見矛盾しているような用語の定義ですが、プログラム内においては何の値も定義されていない状態であり、言い換えるなら「有効な値が存在しないことを安房ラス定義」といえます。
nullは別の値と比較することができない為、比較演算子の左右のいずれかにnullを指定すると、その演算結果は必ずfalse(偽)になります。数値の「0(ゼロ)」や空文字列「””」とは異なるので注意が必要になります。
なお、変数を宣言した際には何も値を格納せず、入れ物だけを作製した場合、その変数には「undefined(未定義)」が格納されます。undefinedとnullはとても似た値ですが、厳密には異なります。
といことで今回は、jQuery:if文などでで使用する演算子につきまして、一覧にまとめて詳しく記載しました。
演算子はプログラミングにおいては、jQuery以外、他でも多々使用する機会がございます。また、今回記載した演算子だけでも結構な種類があることが理解できたことと思います。すべて覚えるのでなく、おおよそどのような働きがあるのか理解しておくことをおすすめします。
とりあえず、今回はここまで…。
お仕事のご依頼は↓コチラより…、それではまた次回…。