「ホームページは作ったけど、本当に見られているのかな?」
「Googleアナリティクスってよく聞くけど、使い方が難しそうで手が出ない…」
「ホームページの集客を増やしたいけど、何から改善すればいいのかわからない…」
もしあなたが今、このようなホームページ運用に関する疑問や悩みを抱えているなら、この記事は貴社のホームページをただの「名刺代わり」ではなく、ビジネスを成長させるための「強力な集客ツール」へと変えるための重要なヒントとなるでしょう。
Webサイトのアクセス解析は、ホームページの現状を正確に把握し、集客や売上アップに繋がる改善策を見つけるための羅針盤です。中でも、Googleが無料で提供する「Googleアナリティクス」は、その中心となるツールであり、ホームページ分析の必須ツールと言えます。
「でも、Googleアナリティクスって専門用語が多くて難しそう…」と感じるかもしれません。ご安心ください。この記事では、アクセス解析の基本から、Googleアナリティクスの具体的な使い方、そしてホームページの現状を理解し、次の行動に繋げるための分析ポイントを、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説します。
このガイドを読み終える頃には、貴社も自信を持ってアクセス解析に取り組み、データに基づいた効果的なホームページ改善ができるようになっているはずです。
という事で、それでは今回はッ、
- 1. なぜアクセス解析が必要なのか?ホームページ運用の羅針盤
- 2. アクセス解析の必須ツール「Googleアナリティクス」の基本
- 3. Googleアナリティクス導入と基本的な使い方
- 4. Googleアナリティクスを活用したホームページの現状分析と改善策のヒント
- まとめ:Googleアナリティクスを使いこなしてホームページを「育てる」
上記について記載していこうと思います…。
1. なぜアクセス解析が必要なのか?ホームページ運用の羅針盤
まず、なぜアクセス解析がホームページ運用において不可欠なのかを理解することから始めましょう。
1-1. 感覚ではなく「データ」で改善するため
ホームページの集客や売上を伸ばすためには、「なんとなく良さそう」「これが流行っているから」といった感覚や流行に流されるだけでは不十分です。重要なのは、「何がうまくいっていて、何がうまくいっていないのか」を正確に把握し、具体的なデータに基づいて改善策を立てることです。
例えば、「ホームページからの問い合わせが増えない」という課題があったとします。
アクセス解析をしない場合:
- ・「デザインが古いからかな?」
- ・「商品紹介が分かりにくいからかな?」
- ・「競合が強いからかな?」
と、推測でしか語れません。しかし、アクセス解析を行うと:
- ・「特定のページからの離脱率が高い」
- ・「問い合わせフォームへの遷移率が低い」
- ・「スマートフォンからのアクセスが多いのに、フォームが見にくい」
といった具体的な課題がデータとして見えてきます。これにより、「どこを」「どのように」改善すれば良いかが明確になり、費用対効果の高い改善が可能になるのです。
1-2. ユーザーの行動とニーズを深く理解するため
アクセス解析は、貴社のホームページに訪れたユーザーが「どのような人たちで、何を求めて、どのような行動をとったのか」を教えてくれます。
- ・どのページをよく見ているのか?
- ・どこからホームページにたどり着いたのか?
- ・どのデバイス(PC、スマホ)で見ているのか?
- ・どのくらいの時間滞在しているのか?
これらの情報を知ることで、ユーザーのニーズや興味関心を深く理解し、それに応じたコンテンツの改善や新たな施策を検討することができます。ユーザー理解を深めることは、集客力アップに直結します。
2. アクセス解析の必須ツール「Googleアナリティクス」の基本
アクセス解析ツールは様々ありますが、Googleが無料で提供している「Googleアナリティクス」が最も一般的で高機能です。ここではその基本的な概念と、見るべきポイントを解説します。
2-1. Googleアナリティクスとは?
Googleアナリティクスは、貴社のホームページに訪問したユーザーの行動データを収集・分析し、レポートとして可視化するツールです。Webサイトに「トラッキングコード」という特殊なコードを埋め込むことで、データの計測が開始されます。
現在、主に利用されているのは以下の2つのバージョンです。
- ・ユニバーサルアナリティクス(UA): 従来のバージョン。2023年7月1日にデータ計測が停止されましたが、過去データは参照可能です。
- ・Googleアナリティクス4(GA4): 最新バージョン。イベント計測に特化し、Webサイトとアプリのデータを統合して分析できる点が特徴です。今後のアクセス解析の中心となります。
この記事では、主にGA4の考え方と基本的な使い方を中心に解説します。
2-2. GA4の基本的なデータ計測の考え方「イベント」
GA4の最大の変更点は、UAが「セッション(訪問)」と「ページビュー」を基本としていたのに対し、GA4は「イベント」を基本とする点です。
「イベント」とは、ユーザーがホームページ内で起こしたあらゆる行動を指します。
- ・ページを閲覧した(page_view)
- ・ボタンをクリックした(click)
- ・動画を再生した(video_start, video_progress, video_complete)
- ・フォームを送信した(form_submit)
- ・購入した(purchase)
など、すべてがイベントとして計測されます。これにより、ユーザーがホームページ内で何をしたか、より詳細に追跡できるようになりました。
2-3. GA4でまず見るべきレポートと分析の視点
GA4のレポート画面は多岐にわたりますが、初心者がまず見るべき重要なレポートと、そのレポートからホームページの現状をどのように読み解くかを解説します。
① リアルタイムレポート:現在の状況を把握する
- ・何がわかるか: 今現在、何人のユーザーがホームページを閲覧しているか、どのページを見ているか、どこからアクセスしているかなどがリアルタイムで確認できます。
- ・使い方:
- ・キャンペーン実施時やSNSで情報を発信した際に、ホームページへの流入状況を即座に確認できます。
- ・急なアクセス増減があった際に、原因の特定に役立ちます。
- ・分析の視点:
今まさにユーザーがどんな情報に興味を持っているか、施策がすぐに効果を出しているかを瞬時に判断できます。
② ユーザーレポート(概要 / ユーザー属性 / テクノロジー):ユーザー像を理解する
- ・何がわかるか: 貴社のホームページにアクセスしているユーザーの属性(国、地域、言語、年齢層、性別など)、利用しているデバイス(PC、スマホ、タブレット)、ブラウザ、OSなどの情報がわかります。
- ・使い方:
- ・ターゲット顧客が実際にホームページにアクセスしているかを確認できます。
- ・特定の地域からのアクセスが少ない場合、その地域に向けた集客施策を検討するヒントになります。
- ・スマホからのアクセスが多いのに、ホームページがモバイルフレンドリーでない場合、改善の必要性が見えてきます。
- ・分析の視点:
貴社のホームページが、想定しているターゲットユーザーに届いているか?利用環境に合わせた最適化(モバイルフレンドリー、表示速度など)が必要か?といった問いに対する答えが見つかります。
③ 集客レポート(概要 / トラフィック獲得):どこからユーザーが来ているか
- ・何がわかるか: ユーザーが貴社のホームページにどこから流入してきたか(検索エンジン、SNS、Web広告、直接入力など)がわかります。
- ・使い方:
- ・自然検索(Google検索からのアクセス)がどれくらいあるかを確認し、SEO対策の効果を測れます。
- ・SNSからの流入が多い場合、SNS運用が集客に貢献していることがわかります。
- ・費用対効果の高い集客チャネルはどれかを判断できます。
- ・分析の視点:
どの集客方法がうまくいっているのか、あるいは足りていないのかを把握し、今後のWebマーケティング戦略を立てる上で非常に重要です。
④ エンゲージメントレポート(概要 / ページとスクリーン):ユーザーの行動を把握する
- ・何がわかるか: ユーザーがホームページ内でどのページを閲覧し、どのくらい滞在したか、どんなイベント(クリックなど)を発生させたか、離脱率などの情報がわかります。
- ・使い方:
- ・人気のあるコンテンツはどれか、逆に離脱率の高いページはどれかを特定できます。
- ・ユーザーがホームページ内の目的の場所までたどり着いているか、途中で離脱していないかを確認できます。
- ・「ユーザーが熟読したページ」「全く見られなかったページ」を明確にすることで、コンテンツ改善の優先順位を決められます。
- ・分析の視点:
ユーザーがホームページに魅力を感じているか?コンテンツはニーズに応えられているか?UI/UX(使いやすさ・体験)に問題はないか?といったホームページの現状と課題が見えてきます。
⑤ 収益化レポート(eコマース購入 / 広告掲載成果など):ビジネス成果を把握する(ECサイト向け)
- ・何がわかるか: ECサイトの場合、商品の売上、購入数、平均注文額、購入に至ったプロセスなどが詳細にわかります。広告収益なども計測できます。
- ・使い方:
- ・どの商品がよく売れているか、どの広告から購入に繋がったかなどを分析し、売上向上のための施策を立てられます。
- ・分析の視点:
ホームページがビジネス目標にどれだけ貢献しているかを数値で把握できます。
3. Googleアナリティクス導入と基本的な使い方
実際にGoogleアナリティクスを貴社のホームページに導入し、基本的な設定を行う方法を解説します。
3-1. Googleアナリティクスの導入(GA4プロパティの作成)
- ・Googleアカウントの準備:
Gmailなど、Googleのサービスを利用できるアカウントが必要です。 - ・Googleアナリティクスにアクセス:
「Googleアナリティクス」と検索し、公式サイトからアクセスします。 - ・「無料で設定」または「測定を開始」をクリック:
アカウントとプロパティの作成画面に進みます。 - ・アカウント作成:
企業名などを入力します。 - ・プロパティ作成(GA4):
- ・プロパティ名(貴社のホームページ名など)を入力します。
- ・レポートのタイムゾーン(日本)と通貨(日本円)を設定します。
- ・業種、ビジネス規模などを選択します。
- ・データストリームの選択:
「ウェブ」を選択し、貴社のホームページのURLとストリーム名(例: 「貴社サイト」)を入力して作成します。 - ・タグ設定手順の確認:
データストリームを作成すると、「ウェブストリームの詳細」画面が表示されます。ここで「タグ設定手順を表示する」をクリックします。 - ・トラッキングコードの設置:
「グローバルサイトタグ(gtag.js)」または「Googleタグマネージャー」を使って、貴社のホームページの全ページにトラッキングコードを設置します。- ・gtag.jsを使う場合:表示されたコードを、貴社ホームページの
<head>
タグの直後に貼り付けます。 - ・Googleタグマネージャーを使う場合:GoogleタグマネージャーでGA4設定タグを作成し、それを配信する設定を行います。
- ・gtag.jsを使う場合:表示されたコードを、貴社ホームページの
3-2. データが計測されているか確認する
コード設置後、数分~数時間でデータの計測が開始されます。
- ・Googleアナリティクスの管理画面に戻り、「リアルタイムレポート」を開きます。
- ・貴社ホームページを別のブラウザやスマートフォンで開き、数ページ閲覧してみます。
- ・リアルタイムレポートにアクセスが反映されていれば、計測は正常に開始されています。
3-3. コンバージョン設定(目標設定)の重要性
ホームページ分析において、最も重要なのは「コンバージョン(目標達成)を計測すること」です。
- ・コンバージョンとは:
貴社のホームページにおける最終的な目標となるユーザー行動を指します。- ・お問い合わせフォームの送信完了
- ・資料ダウンロード
- ・商品購入完了(ECサイトの場合)
- ・特定ページの閲覧(例: 採用情報ページ)
- ・電話番号のクリック
- ・なぜ重要か:
アクセス解析の最終目的は、集客を増やし、売上に貢献することです。コンバージョン設定を行うことで、どの集客経路やどのコンテンツが、実際にビジネス成果に繋がっているのかを明確に把握できます。これにより、費用対効果の高いSEO対策や集客施策に注力できるようになります。 - ・設定方法(GA4):
GA4では「イベント」をコンバージョンとしてマークすることで設定します。- ・管理画面の「設定」→「イベント」に進みます。
- ・計測したいイベント(例: form_submit)が表示されていることを確認します。(もし表示されていなければ、タグマネージャーなどでカスタムイベントを作成する必要があります。)
- ・そのイベントの右側にある「コンバージョンとしてマークを付ける」をONにします。
4. Googleアナリティクスを活用したホームページの現状分析と改善策のヒント
Googleアナリティクスのデータから、貴社のホームページの現状を読み解き、具体的な改善策に繋げるためのヒントを解説します。
4-1. 集客課題の発見と改善策
- ・現状: 「自然検索からの流入が少ない」
- ・分析:
Google Search Consoleで検索順位が低いキーワードや、インデックスされていないページがないか確認。
Googleアナリティクスの「集客レポート」で、どの流入経路が少ないかを確認。 - ・改善策:
SEO対策の強化(キーワード選定の見直し、質の高いコンテンツ作成、タイトル・見出しの最適化)。
Googleビジネスプロフィールの最適化による**MEO対策**強化。
SNSでの情報発信を強化し、ホームページへの導線を増やす。
- ・分析:
- ・現状: 「特定のWeb広告からの流入が多いが、コンバージョンに繋がらない」
- ・分析:
該当広告からの流入ユーザーの「エンゲージメントレポート」を確認し、どのページで離脱しているか、滞在時間はどうかを把握。
広告のターゲット設定と、ランディングページの内容が一致しているか確認。 - ・改善策:
ランディングページのコンテンツ内容を、広告のメッセージとより一致させる。
CTA(行動喚起)ボタンのデザインや配置を見直す。
問い合わせフォームの入力項目を減らすなど、UI/UXを改善する。
- ・分析:
4-2. コンテンツ課題の発見と改善策
- ・現状: 「特定のブログ記事の閲覧数は多いが、滞在時間が短い/直帰率が高い」
- ・分析:
その記事のコンテンツがユーザーの検索意図を満たしているか再確認。
内容が難解でないか、読みやすい構成になっているか。
関連する他のページへの内部リンクが適切に設置されているか。 - ・改善策:
記事の冒頭でユーザーの疑問に答える結論を提示する。
専門用語を分かりやすく解説し、図や動画を増やす。
関連性の高い他の記事やサービスページへの内部リンクを増やす。
記事のボリュームを増やす(網羅性を高める)。
- ・分析:
- ・現状: 「製品・サービス紹介ページからのコンバージョン率が低い」
- ・分析:
ページ内のCTA(問い合わせボタンなど)が分かりやすいか、魅力的な文言になっているか。
ユーザーが疑問に思うであろう情報(価格、実績、導入事例など)が不足していないか。
競合他社と比較して、貴社の強みが明確に伝わっているか。 - ・改善策:
お客様の声や導入事例、Q&Aを追加し、信頼性と安心感を高める。
動画でサービス内容を分かりやすく説明する。
無料相談や資料請求など、コンバージョンのハードルを下げる選択肢を用意する。
- ・分析:
4-3. テクニカル課題(UI/UX)の発見と改善策
- ・現状: 「モバイルからのアクセスが多いが、直帰率が高い」
- ・分析:
「ユーザーレポート」→「テクノロジー」→「デバイスとブラウザ」で、どのデバイスからの直帰率が高いか確認。
Googleのモバイルフレンドリーテストツールで問題がないか確認。
実際にそのデバイスでホームページを操作し、ボタンの押しやすさ、文字サイズ、画像の見え方などをチェック。 - ・改善策:
レスポンシブデザインが正しく機能しているか再確認・修正。
タップターゲットのサイズや配置を改善する。
文字サイズを調整し、読みやすくする。
ホームページの表示速度を改善する(画像圧縮、キャッシュ活用など)。
- ・分析:
- ・現状: 「特定のページでユーザーの離脱が多い(回遊しない)」
- ・分析:
そのページのコンテンツが完結しすぎていないか、ユーザーが次の行動を起こせる導線があるか。
ナビゲーションメニューが分かりやすいか。
関連性の高いコンテンツへの内部リンクが不足していないか。 - ・改善策:
関連性の高いブログ記事やサービスページへの内部リンクを適切に配置する。
次の行動を促すCTAボタンを設置する。
グローバルナビゲーション(ヘッダーメニュー)やフッターメニューを見直し、ホームページ全体の回遊性を高める。
- ・分析:
まとめ:Googleアナリティクスを使いこなしてホームページを「育てる」
ホームページは、公開したら終わりではありません。アクセス解析、特にGoogleアナリティクスを適切に使い方を理解し、継続的にホームページ分析を行うことで、貴社のホームページの現状を正確に把握し、集客と売上アップのための具体的な改善策を講じることができます。
アクセス解析は、まるで貴社のホームページが発する「声」を聞くようなものです。データという「声」に耳を傾け、ユーザーの行動やニーズを理解し、改善を繰り返すことで、ホームページは成長し、貴社のビジネスに貢献してくれる「生きた集客ツール」へと育っていきます。
「Googleアナリティクス、使い方がまだ難しい…」
「ホームページ分析の時間がなかなか取れない…」
「データを見ても、具体的に何を改善すればいいのかわからない…」
ご安心ください。私たちMK-Designは、群馬県伊勢崎市を拠点に、中小企業の皆様のホームページ運用をトータルでサポートするWeb制作会社です。Googleアナリティクスの導入支援から、データの分析、そしてその分析に基づいたホームページ改善のご提案まで、貴社のホームページが最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、初心者の方にも分かりやすい説明と丁寧なサポートを心がけております。
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