WordPress(ワードプレス)の特徴!

WordPress(ワードプレス)の特徴!

今回は、多くのウェブサイト、ホームページ制作の現場で採用されているWordPressについて、ホームページ制作依頼を行う方や、ホームページ制作初心者の方に、概要や採択のメリット、また、導入の際に注意すべきポイントについて記載してみようと思います。

実は私がWeb制作を始めた2003年には、今とは多少異なり単なるブログ制作のためのシステムとして、すでに存在しておりました。2023年現在、汎用的なCMSとして機能を徐々に追加しながら、シェアを伸ばし続けて現在に至っているようです。

という事で、それでは今回はッ、

  • ・WordPress(ワードプレス)の概要
  • ・WordPressの長所
  • ・WordPress運用・開発での注意点!

上記について記載していこうと思います…。

WordPress(ワードプレス)の概要

WordPress(ワードプレス)とは

WordPressは2023年現在、世界中で最も広く使われているCMS(Contents Management System)です。ウェブサイト・ホームページ制作・管理に利用されるCMSのスタンダードで、WordPressを利用したサイト・ホームページ制作の知識はいまや制作者には、必須といえるかもしれません。

WordPressの大きな特長としては「オープンソフトウェア」ということがあげられます。WordPressそのものの入手は無料であるとともに、利用者にはどのような用途にでもこれを利用できる自由が保証されています。そして現在でもWordPressの開発やサポート・普及活動を行っているのは、自由意思で集まった世界中の人々である点も、WordPressを長く利用していくにあたり大切な認識になります。

CMSとは

CMSについて少し説明してみます。CMSは各種のコンテンツ(テキスト・画像などのメディアファイル)やレイアウトなど、ウェブサイトを構成するさまざまな要素を管理画面などのインターフェイスを通して管理するためのソフトウェアの総称になります。

CMS以外では、ウェブサイト・ホームページの制作者はHTMLファイルやCSSファイルなど、サイトの機能・デザイン・レイアウト・コンテンツをすべて集約した各種のファイルを直接編集し、公開サーバーにアップロードすることでウェブサイト・ホームページを更新してきました。

しかしその方法では、コンテンツだけ編集したい人でもホームページ制作に関する諸々の知識を持っている必要があるため、日々ホームページを運用したい人にとってサイトの更新作業は大変労力のかかる作業で、何を隠そう私もこの作業のために2003年から独学を始めるきっかけになりました。また、この更新作業の常識がCMSの登場から変わりました。

ウェブサイト・ホームページ制作の知識を持つ人はテンプレートや機能の開発を行い、コンテンツ管理者は管理画面からサイトのテンプレートの機能に触れることなく、自らサイトやホームページの更新をおこなうことができるようになりました。いわゆるCMSは「ホームページ運営にかかわる人たちの役割分担を行う!」ツールと言いかえることができます。

WordPressは、いまやブログソフトの代表格であると同時に、より大きな概念であるCMSの代表格と言えることと思います。

WordPressの長所

CMSとひと言でいいましても、世界には膨大な数のCMSが存在します。

そのなかでもWordPressがもっとも広く利用されているのには、いくつかの理由があります。

インターフェイスの分かりやすさ

現在でも幅広いユーザーに受け入れられたブログ。その管理画面のインターフェイスやページ管理の仕組みは、ホームページやWebを管理する人にとって比較的見慣れたものです。制作ツールから派生した高機能なCMSと比較して、WordPressが広く日本で普及したのは、そうした理由からです。

とくにブログやメディアサイトのような時系列とカテゴリーなどによって記事を管理・量産する構造のホームページやWebサイトとは、きわめて使用しやすく、その開発にかかる手間とコストで有利に作用します。

オープンソースのソフトウェアであること

WordPressは、オープンソースのフリーソフトウェアです。日本では「ライセンス料がかからない」「無料である」といったことが広く理解され、特にホームページ制作・管理の予算が限られる人々に人気です。しかしながらWordPressがフリーなソフトウェアであることは、それだけにとどまらないさまざまなメリット・価値を生み出し続けています。

豊富なプラグインやテーマによる手軽なカスタマイズ・拡張機能

WordPress(ワードプレス)の特徴2

WordPressは単にインストールしただけの状態では、普通のブログシステムです。しかし、世界中の人々が提供(無償および有償含む)している様々なプラグインを追加することで、一切PHPの開発やコーディングによるカスタマイズをおこなうことなく、簡単に様々な機能を追加することが可能です。

サイトの外観についても同様に、多くの人が提供する数多くのテーマをあなたのWordPressに追加・適用することで、管理画面から簡単に外観などを変更することが可能になります。

ご自身でHTMLやCSSを開発しなくとも好みの外観テーマを選択することで、簡単に見た目の良いホームページを作成することが可能になります。

豊富なノウハウ

WordPressは2023年現在も、事実上の世界標準のCMSであるといえます。ユーザー数はきわめて多く、その使用方法・カスタマイズ方法・トラブル対策・プラグインやテーマに関する情報など、数多くの利用事例が共有されています。インターネット上のドキュメント、関連書籍も豊富です。

また、管理運営のノウハウを多くのウェブサイト制作者が知っていて、ホームページのオーナーからすれば管理業者の引継ぎが他のCMSに比べ容易であることも注目です。

柔軟なカスタマイズや他アプリケーションとの連携

WordPressのソースコードは公開されていますので、誰でも機能のカスタマイズをおこなうことが可能です。しかし頻繁なアップデートがあることから、ソースコードを直接編集してカスタマイズする方法は賢いやり方ではありません。アップデートが行われた際、カスタマイズ内容が変更されてしまう可能性があります。

しかしWordPress本体のプログラムやプラグインにはソースコードを直接編集することなく、外部ファイルからある程度機能のカスタマイズが行えるフックといった仕組みが備わっています。使いこなすにはPHPの知識が必要ですが、この仕組みがメンテナンス性を保ったままカスタマイズを容易にしています。

また、WordPressに格納した情報を他のアプリケーションから呼び出して利用するための仕組みが盛んに開発されています。

運営・開発にあたり気を付けるポイント

長所だけではなく特に気を付けるポイントも存在しています。ただしこれはWordPressに限ったことだけではなく、他のCMSにも共通することも多いので、広くCMS導入にあたり気を付けてほしいポイントを記載します。

セキュリティにかかるコスト

WordPressに限らず、多くのCMSは複雑なシステムで動作しており、必然的に大小の脆弱性を抱えております。特にコンテンツや、サイト内で動いているコードの改ざんのリスクは高く、仮にサイトの内容を改ざんされてしまった場合、それが多くの第三者に被害を与える内容である可能性もあります。

あなたのサーバー上のプログラムが改ざんされ、無関係の第三者に大きな被害をもたらしてしまったら、その責任は大きなものになる恐れがあります。こうした被害にあわないための継続的な対策はCMSの導入にあたり必須のものといえます。

WordPressは世界でもっともシェアの大きなCMSですから、攻撃者から見ればWordPressの脆弱性を発見すれば、その攻撃方法は世界中にあふれる他のWordPressサイトに対して有効である可能性が高いといえます。

WordPressは世界中の攻撃者から注目され、WordPressに特化した攻撃用ソフトウェアがインターネット上に存在している状況と考えてください。たとえどんなに小さなものであってもWordPressサイトがインターネットに公開されたなら「必ず攻撃を受ける」という前提で考える必要があります。

ホームページを作成する場合、それをインターネット上のサーバーに公開するのであれば、気を付ける必要がありますが、基本的な決まりをしっかりと守れば、WordPressのセキュリティは問題ありません。詳しくは別記事に記載しようと思います。

脆弱性とはソフトウェアにおけるセキュリティ上の欠陥のこと。セキュリティーホールとも呼ばれます。あらゆるプログラムにおいて完全に脆弱性を封じることは不可能で、その発見からいかに早く対策されるかが重要。

メンテナンス・サポートコスト

WordPress本体やプラグイン・テーマなど様々な理由でアップデートをしてゆく必要があります。一度作った管理環境を壊さないようにとの理由から、あらゆるアップデートを行わないといった人も少なくありませんが、上記で記載したように深刻なセキュリティ上の問題があり、いずれ古いヴァージョンのままだと不利益も生じる可能性を含みます。

これらアップデートを含むメンテナンスや記事データのバックアップなどは、ある程度自動化も可能ですが、日々の運用の中では想定していないトラブルやサポートが必要な事態が起こることもよくあります。

こうしたトラブルに対応するためのコストはWordPressをはじめとするCMSの導入の際には、初めから考えておく必要があります。

ということで今回は、WordPressの特徴!につきましてホームページ制作初心者の方にも、比較的分かりやすいよう詳しく記載してみました。

実際、弊社の制作現場ではWordPressのテーマを一から作成することも多々ございますが、その場合は初心者の方には不向きでHTML・CSS・JavaScript・PHPなどのプログラム言語を使用できることが必須のスキルになってきます。しかしながら、既存のテーマや無料テーマをご使用の場合には、そこまでのスキルがなくともホームページを作成することは可能なように感じます。

とりあえず、今回はここまで…。

ホームページ作成など、お仕事のご依頼は↓コチラより…、それではまた次回…。