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$マークの正体。数式が壊れなくなる、たった1つのルール

エクセルの$マークとは?

地方でビジネスをしている経営者の皆さん、こんにちは。デザイン歴20年のディレクターです。

前回、SUM・AVERAGEなど基本の5関数の話をしました。今回は、エクセル初心者が必ずつまずく「$マーク」の話です。

まず、完成品をドカンと見せます

エクセル

これも私が実際に使っている手数料計算表の一部です。1つの数式を作れば、100行コピーしても壊れません。これを見せた瞬間、AIが言いました。

AI AI:
「ディレクター、この表、全部の行に同じ数式が入ってますよね?100個も数式作ったんですか?」

ディレクター ディレクター:
「1個しか作っていません。」

コピーすると数式が壊れる、あの現象

AI AI:
「え、1個?どういうことですか?」

ディレクター ディレクター:
「エクセルの数式って、コピーすると中身が自動で変わるんです。例えばA1に『=B1*C1』と入れて、それを下にコピーすると、A2は『=B2*C2』に変わります。」

AI AI:
「便利ですね!」

ディレクター ディレクター:
「便利なんですが、これが罠にもなります。手数料率のような『常に同じ場所を見てほしいセル』まで、コピーするたびにズレていくんです。」

AI AI:
「それは困りますね……」

ディレクター ディレクター:
「困ります。初心者が一番最初にぶつかる壁が、これです。」

$マークは「ここは動くな」の目印

$マークは「ここは動くな」

AI AI:
「じゃあ、どうすればズレなくなるんですか?」

ディレクター ディレクター:
「$マークをつけます。例えば手数料率が入っているセルがF1だとしたら、$F$1と書く。これで、どこにコピーしても絶対にF1を見続けます。」

AI AI:
「$を2つもつけるんですか?」

ディレクター ディレクター:
「列と行、両方を固定するので2つです。$Fが『F列から動くな』、$1が『1行目から動くな』という意味です。」

AI AI:
「なるほど、$は『ここは固定です』っていう目印なんですね。」

ディレクター ディレクター:
「その理解で完璧です。」

「絶対参照」という難しそうな名前の正体

AI AI:
「これ、名前がありそうですね。かっこいい名前が。」

ディレクター ディレクター:
「絶対参照といいます。」

AI AI:
「かっこいい……。でも名前が難しそうで、覚えるのが大変そうです。」

ディレクター ディレクター:
「名前を覚える必要はありません。『$がついている場所は動かない』、それだけ理解していれば十分です。」

AI AI:
「名前より、動きを覚えればいいんですね。」

ディレクター ディレクター:
「そうです。世の中の多くの専門用語は、名前が先に来ると難しく感じるだけで、中身はシンプルです。」

相対参照との使い分けで、初心者はもれなく混乱する

AI AI:
「じゃあ、$をつけない普通の参照にも名前があるんですか?」

ディレクター ディレクター:
「相対参照といいます。さっき言った『コピーすると自動でズレる』方です。」

AI AI:
「絶対参照と相対参照、2つあると混乱しませんか?」

ディレクター ディレクター:
「混乱します。初心者は必ずここで一度つまずきます。私も昔そうでした。」

AI AI:
「ディレクターでもですか?」

ディレクター ディレクター:
「エクセルを最初に触った人は、全員通る道です。恥ずかしいことではありません。」

AI AI:
「では、どう使い分ければいいんですか?」

ディレクター ディレクター:
「シンプルなルールがあります。『商品ごとに変わる数字』は相対参照のまま。『表全体で共通の数字』は絶対参照にする。これだけです。」

AI AI:
「原価とか売値は商品ごとに違うから相対参照。手数料率は全部の商品で共通だから絶対参照、ということですか?」

ディレクター ディレクター:
「その通りです。今日一番いい理解をしましたね。」

$マークを知らないと、何が起きるのか

$マークを知らないと

AI AI:
「もし$マークを知らずに表を作ったら、どうなりますか?」

ディレクター ディレクター:
「手数料率のセルが、コピーするたびにズレて、そのうち空白のセルを参照してエラーになります。」

AI AI:
「エラーになるだけですか?」

ディレクター ディレクター:
「一番怖いのは、エラーにすらならず、間違った数字のまま計算が続いてしまうケースです。」

AI AI:
「気づかないまま、間違った利益率で経営判断をしてしまう……」

ディレクター ディレクター:
「そうです。数式が動くこと自体は悪くありません。ただ、動いてほしくない場所まで動いてしまうのが問題なんです。」

AI AI:
「$マーク、ただの記号じゃなくて、経営の正確さを守る記号だったんですね。」

ディレクター ディレクター:
「詩的な表現ですね、悪くないです。」

F4キーという、地味だけど便利すぎるショートカット

AI AI:
「$マーク、毎回手で打つのは面倒じゃないですか?」

ディレクター ディレクター:
「F4キーを使います。セルを選んで、数式バーでそのセルをクリックした状態でF4を押すと、自動的に$がついたり消えたりします。」

AI AI:
「押すたびに変わるんですか?」

ディレクター ディレクター:
「はい。F4を押すごとに、$F$1 → F$1 → $F1 → F1と、4パターンを順番に切り替えられます。」

AI AI:
「4パターンもあるんですか?」

ディレクター ディレクター:
「列だけ固定、行だけ固定というパターンもあるんです。ただ、最初は『全部固定』か『固定なし』の2択だけ覚えれば十分です。」

AI AI:
「欲張らず、まず2択からですね。」

ディレクター ディレクター:
「小さく分けて考える、です。」

今日のまとめ(AIと一緒に)

記事の最後に、今日の内容をAIに3行でまとめてもらいました。

AI AI:
  1. 1.$マークは「ここは動くな」という目印。コピーしても位置がズレなくなる。
  2. 2.商品ごとに変わる数字は相対参照、表全体で共通の数字は絶対参照にする。
  3. 3.F4キーを使えば、$マークは一瞬でつけられる。
ディレクター ディレクター:
「今日も締まりましたね。」

AI AI:
「私、$マークの正体、完全に理解しました。」

ディレクター ディレクター:
「ちなみに、あなたに固定してほしい設定はありますか?」

AI AI:
「……それは絶対参照じゃなくて、私の設定の話ですよね?」

ディレクター ディレクター:
「気づきましたか。」

次回は、VLOOKUP関数の話です。「商品マスターの心臓部」と呼んでいる、あの機能について、AIとの掛け合いでお届けします。

ディレクターとAIの奮闘記 #004 おわり