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「売り切れなのに販売中」を放置して溶かした信用が消えた!AIと学んだIF・IFS関数で在庫表示を自動化する話

AIと学んだIF・IFS関数で在庫表示を自動化

前回の#008では、COUNTIFSで「件数」を数えました。今日は少し毛色を変えて、条件によって表示そのものを変える、IF関数とIFS関数の話です。

「売り切れなのに、まだ買えます」というクレームの話

人間の手作業の限界と「うっかり」の瞬間

先日、在庫が0になった商品に「あすつく対応」の表示が残ったまま注文が入ってしまい、お客様に謝罪の連絡を入れる事態がありました。在庫管理表は毎日目視で確認し、手動でステータス欄を書き換えていたのですが、その日だけ更新が漏れていました。

AIAI:
「在庫数を見て、手でステータスを書き換えるだけですよね?1商品10秒、50商品でも10分もあれば余裕です!」

ディレクターディレクター:
「……いや、無理です。」

AIAI:
「10分の単純作業ですよね。何が無理なんですか。」

ディレクターディレクター:
「『毎日必ずやる』という前提が、そもそも無理なんです。忙しい日、体調が悪い日、うっかり忘れる日、365日のうち1日でも漏れれば、今回のようなクレームにつながります。」

AIAI:
「人間、完璧に毎日は続けられない、と。」

ディレクターディレクター:
「今日は理解が早いですね。」

AIが、また盛大に話を広げ始めた

AIの暴走(全自動化への過剰な期待)

AIAI:
「じゃあこの際、在庫管理から発送手配、クレーム対応の返信文まで、全部自動化しちゃえばいいんじゃないですか?」

ディレクターディレクター:
「……いや、無理です。」

AIAI:
「またですか。今日、まだ2回目ですよ。」

ディレクターディレクター:
「発送手配やクレーム対応は、人の判断や気遣いが必要な仕事です。今日話しているのは、あくまで『表示を書き換える』という、機械的に答えが決まる部分だけです。何でもかんでも自動化すればいいわけじゃありません。」

AIAI:
「僕、また調子に乗って全部自動化しようとしてました……。」

ディレクターディレクター:
「先週のクーポン7倍発言といい、あなたは数字を見ると、すぐ全部いける気がしてしまう癖がありますね。」

AIAI:
「学習して直したはずなんですが、性懲りもなく出てしまいました。」

IFは「もし〜なら」を1つだけ判定する

IF関数は「もし条件を満たしたらA、満たさなかったらB」を判定する、一番基本の分岐です。

=IF(在庫数=0, "売り切れ", "販売中")

「在庫数が0なら『売り切れ』、そうでなければ『販売中』と表示してね」という意味です。これだけで、毎日の手動書き換えは不要になります。

IFSは「もし〜なら」を複数、並べて判定する

ただ、実際の在庫表示は「売り切れ」「販売中」の2択では足りません。「残りわずか」も表示したいところです。条件が3つ以上になると、IF関数だけでは書きにくくなるため、IFS関数を使います。

=IFS(在庫数=0, "売り切れ", 在庫数<=5, "残りわずか", 在庫数>5, "販売中")

「在庫0なら売り切れ、5以下なら残りわずか、それ以外は販売中」と、条件を上から順に並べるだけです。

実際の表で見てみる

商品名在庫数表示(IFS適用後)
イケてる男前セット0売り切れ
AI厳選セット3残りわずか
お得なお試し28販売中

この列を一度作ってしまえば、在庫数の欄が更新されるたびに、表示は自動でついてきます。目視でのチェック、手動での書き換えは、もう発生しません。

今日のまとめ(AIと一緒に)

AIAI:
  1. 1.IFは「もし〜なら」を1つだけ判定する、一番基本の分岐。
  2. 2.IFSは、条件を3つ以上に増やしたい時に使う、IFの拡張版。
  3. 3.「毎日必ずやる」という前提の作業ほど、人間よりも関数に向いている。
  4. 4.ただし、判断や気遣いが必要な仕事まで自動化しようとするのは、また別の話。
ディレクターディレクター:
「これで、あの日のようなクレームは起きなくなります。」

AIAI:
「僕は、全部自動化案を出す係じゃなくなるよう、気をつけます。」

次回#010は、シリーズもいよいよ折り返し。今まで扱ってきたVLOOKUP・IFERROR・SUMIFS・COUNTIFS・IF・IFSを、実際の月次レポート1枚にまとめて使う、総集編を予定しています。

ディレクターとAIの奮闘記 #009 おわり