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集計はできた。でも、それ本当に合ってます?検算の話

画面中央に大きな電卓やスプレッドシート

前回の#012では、SUMIFSとINDIRECTでシートをまたいだ自動集計を実現しました。電卓要らずの快適な月末を迎えたはずでした。ところが今回、その数字自体を疑う羽目になります。

合計は出た。でも、何かがおかしい

できあがった一覧シートを眺めていたディレクター。ふと、先月の合計と桁が違うことに気づきます。数式は正しく組んだはずなのに、なぜか数字が合いません。

AIAI:
「集計、完璧に組みましたよね。SUMIFSもINDIRECTも、ちゃんと動いてます。」

ディレクターディレクター:
「動いてることと、合ってることは、別の話なんです。」

AIAI:
「……それ、#011でディレクターが僕に言ったセリフですよね。」

ディレクターディレクター:
「ブーメランが刺さりました。とにかく、この数字が本当に正しいか、確かめる方法が要ります。」

AIAI:
「エラーが出てないから合ってる、とは限らないですもんね。」

ディレクターディレクター:
「そうです。静かに間違っているのが、一番厄介なんです。」

件数を数えるだけで、ズレは見えてくる

金額の集計だけを見ていても、どこが間違っているかは分かりません。そこで、まず「件数」を数える検算列を用意します。

=COUNTIFS(〇〇制作!A:A,"9月")
+COUNTIFS(〇×商事!A:A,"9月")
+COUNTIFS(卸売!A:A,"9月")

この件数を、元データの行数と突き合わせます。もし件数が合わないなら、金額の集計も同じだけズレているはずです。金額そのものより、件数のほうが目で見て検証しやすいのがポイントです。

SUMIFSがズレる、よくある原因

SUMIFSの範囲ズレ図解

AIAI:
「原因、いくつか思い当たります。一つ目は、範囲のズレです。」

数式をコピーした際、範囲の指定が1行だけズレていることがあります。「C:C」のような列全体指定ならズレませんが、「C2:C50」のように行数を固定していると、データが増えたときに新しい行が範囲外になります。

AIAI:
「二つ目は、データの重複です。同じ行を2回入力してしまっているケースですね。」

COUNTIFSで件数を確認したときに、元データより件数が多ければ、重複が疑われます。逆に少なければ、範囲外のデータがある可能性が高いです。

実際に検算してみる

取引先9月売上(集計)件数(検算)元データ行数
〇〇制作¥842,3003434
〇×商事¥356,9001818
卸売¥212,8002221

卸売シートだけ、件数が元データより1件多いことが判明しました。原因を探ると、同じ注文が2行に分けて入力されていたことが分かりました。金額にして14,400円分、余計に集計されていたのです。

今日のまとめ(AIと一緒に)

記事まとめ用グラフィック

AIAI:
  1. 1.エラーが出ないことと、数字が合っていることは、別の話。
  2. 2.金額だけでなく、COUNTIFSで「件数」も検算すると、ズレに気づきやすい。
  3. 3.範囲固定によるズレと、データの重複入力が、集計ミスの主な原因。
ディレクターディレクター:
「14,400円、危うく見逃すところでした。」

AIAI:
「僕、間違ってなかったですよ。データが二重人格だっただけで。」

ディレクターディレクター:
「それを見抜くのが、集計する側の仕事なんです。」

次回#014では、この検算の仕組みを、毎回手作業でやらずに済むよう自動化する方法を扱う予定です。

ディレクターとAIの奮闘記 #013 おわり