前回の#012では、SUMIFSとINDIRECTでシートをまたいだ自動集計を実現しました。電卓要らずの快適な月末を迎えたはずでした。ところが今回、その数字自体を疑う羽目になります。
できあがった一覧シートを眺めていたディレクター。ふと、先月の合計と桁が違うことに気づきます。数式は正しく組んだはずなのに、なぜか数字が合いません。
AI:
ディレクター:
AI:
ディレクター:
AI:
ディレクター:金額の集計だけを見ていても、どこが間違っているかは分かりません。そこで、まず「件数」を数える検算列を用意します。
=COUNTIFS(〇〇制作!A:A,"9月")
+COUNTIFS(〇×商事!A:A,"9月")
+COUNTIFS(卸売!A:A,"9月")
この件数を、元データの行数と突き合わせます。もし件数が合わないなら、金額の集計も同じだけズレているはずです。金額そのものより、件数のほうが目で見て検証しやすいのがポイントです。
AI:数式をコピーした際、範囲の指定が1行だけズレていることがあります。「C:C」のような列全体指定ならズレませんが、「C2:C50」のように行数を固定していると、データが増えたときに新しい行が範囲外になります。
AI:COUNTIFSで件数を確認したときに、元データより件数が多ければ、重複が疑われます。逆に少なければ、範囲外のデータがある可能性が高いです。
| 取引先 | 9月売上(集計) | 件数(検算) | 元データ行数 |
|---|---|---|---|
| 〇〇制作 | ¥842,300 | 34 | 34 |
| 〇×商事 | ¥356,900 | 18 | 18 |
| 卸売 | ¥212,800 | 22 | 21 |
卸売シートだけ、件数が元データより1件多いことが判明しました。原因を探ると、同じ注文が2行に分けて入力されていたことが分かりました。金額にして14,400円分、余計に集計されていたのです。
AI:
ディレクター:
AI:
ディレクター:次回#014では、この検算の仕組みを、毎回手作業でやらずに済むよう自動化する方法を扱う予定です。
ディレクターとAIの奮闘記 #013 おわり