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描き直すか、放っておくか。月次グラフを、テーブル機能で自動更新する方法

デスクで頭を抱える男性ディレクター

前回の#015では、「見張り番」シートを複数の担当者で安全に共有する仕組みが完成しました。入力ミスも数式の破壊も防げるようになり、ディレクターは一安心。ところが今回、月次レポート作成の場面で、また別の地味な問題に気づきます。

グラフだけが、今月のデータを無視している

ディレクターディレクター:
「一覧シートに今月分の行を追加したのに、グラフの折れ線が今月だけ途切れてるんです。」

AIAI:
「グラフなんて一度作ればずっと使えますよ。私が保証します。」

ディレクターディレクター:
「いや、毎月行を追加してるんだから、参照範囲だって動くに決まってるだろ。何を保証したんですか。」

AIAI:
「……では、範囲が自動でついてくる表にすればいいのでは。」

ディレクターディレクター:
「それを早く言ってください。」

普通のセル範囲は、「増えた分」が見えていない

グラフが途切れる様子

グラフや数式にとって、普通のセル範囲は「指定した行までがすべて」です。データを下に追加しても、それは最初から視界の外にある「ただの隣のセル」でしかありません。ここで使うのが、Excelの「テーブル」機能です。

一覧シートをテーブル化する

1. 一覧シートの表内を1セル選択
2. Ctrl+T
3. ダイアログで「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェック → OK
4. テーブルデザインタブ左端の「テーブル名」を「月次一覧」など分かりやすい名前に変更

これだけで、表が青いストライプの「テーブル」に変わります。見た目が変わるだけでなく、この表は「行が増えると自動で広がる」性質を持つようになります。

テーブルを参照元にして、グラフを作る

テーブル化と自動拡張

ディレクターディレクター:
「テーブルにしただけで、グラフの方は何か設定が要るんですか?」

AIAI:
「特別なことは不要です。テーブル全体(見出し含む)を選んで、いつも通り折れ線グラフを作るだけ。参照元が『セル範囲』ではなく『テーブル』になっているのがポイントです。」

あとは、テーブルのすぐ下の行に来月分のデータを入力するだけです。テーブルが自動で1行拡張され、そのテーブルを参照しているグラフの範囲も自動でついてきます。範囲をドラッグして選び直す作業は、もう発生しません。

テーブル化のもう一つの効果

状態行を追加すると
ただのセル範囲グラフ・数式の参照範囲は変わらない(手動で描き直しが必要)
テーブル化した表参照範囲が自動で拡張される(グラフも数式も追従)

テーブル化しておくと、SUMIFSなどの数式も同じ恩恵を受けます。テーブル名を使った構造化参照にしておけば、行が増えても数式の範囲を書き直す必要がなくなります。

今日のまとめ(AIと一緒に)

AIAI:
  1. 1.普通のセル範囲は、行を追加しても参照範囲が自動で広がらない。
  2. 2.Ctrl+Tで一覧表をテーブル化すると、行の追加に合わせて範囲が自動拡張される。
  3. 3.テーブルを参照元にグラフを作れば、来月からはデータを追加するだけで済む。
ディレクターディレクター:
「これで、毎月グラフを描き直す作業からは解放されました。」

AIAI:
「あとは、そのテーブルの青いストライプが気になり始めるかどうかですね。」

次回#017では、テーブルのスタイル(配色)を、自社のコーポレートカラーに合わせて整える方法を扱う予定です。

ディレクターとAIの奮闘記 #016 おわり