前回の#021では、スライサーとピボットグラフで、ボタンを押すたびにグラフも切り替わる集計画面が完成しました。ディレクターは達成感でいっぱいです。ところが、完成を報告しに行った社長の第一声は、予想外のものでした。
ディレクター:
AI:
ディレクター:
AI:
ディレクター:
AI:
ディレクター:
AI:
ディレクター:Excelは、画面の見た目と、印刷される範囲を、別々に管理しています。だから、画面ではきれいでも、印刷すると思わぬところで分割されます。次の4つを順に整えれば、A4一枚に収まります。
1. 集計画面にしたい範囲(スライサー、グラフ、表)を、ドラッグで選択
2. ページレイアウトタブ → 印刷範囲 → 印刷範囲の設定
何も指定しないと、Excelはシート全体の入力済みの範囲を、勝手に印刷しようとします。まず、「ここを印刷する」と教えてあげます。
ページレイアウトタブ
→ サイズ:A4
→ 印刷の向き:横
スライサーとグラフと表を並べた画面は、たいてい横長です。縦のままにすると、無理に縮小されて、字が小さくなります。
ページレイアウトタブ → 拡大縮小印刷
→ 横:1ページ
→ 縦:1ページ
横と縦を、どちらも「1ページ」にすると、Excelが自動で縮小して、A4一枚に収めてくれます。ここが一番の肝です。
ページレイアウトタブ → ページ設定(右下の矢印) → 余白タブ
→ 余白:「狭い」くらいにする
→ ページ中央:「水平」にチェック
仕上がりは、表示タブ → 改ページプレビュー(または、ファイル → 印刷のプレビュー)で確認できます。青い枠線が、印刷される範囲です。
| 手順 | 設定 | 効果 |
|---|---|---|
| ① | 印刷範囲の設定 | 印刷する場所を指定 |
| ② | A4・横 | 横長の画面が収まりやすくなる |
| ③ | 横1ページ×縦1ページ | 自動で縮小して一枚に収める |
| ④ | 余白を狭く・水平中央 | 用紙の真ん中に、きれいに配置 |
紙で渡すのではなく、PDFで渡したいときは、印刷設定をそのまま使えます。
1. ファイルタブ → エクスポート → PDF/XPSドキュメントの作成
2. 「オプション」で、発行対象を「選択したシート」にする
3. ファイル名を付けて「発行」
ファイル名には、日付を入れておくと便利です。「集計画面_2026-11.pdf」のようにしておくと、翌月に作ったものと取り違えません。
AI:
ディレクター:
AI:印刷もPDFも、「いま画面に出ている状態」がそのまま出力されます。スライサーでA社だけを選んだままPDFにすると、社長の手元には、A社だけの集計表が届きます。
AI:出力する前に、スライサーの右上の「フィルターのクリア」を押して、全社が表示された状態にしておきます。逆に、「A社専用のPDF」を作りたいときは、わざとA社を選んで出力すれば、取引先ごとの資料が簡単に作れます。
取引先が増えると、「1ページに収める」設定のせいで、縮小率が大きくなり、字が読めなくなることがあります。その場合は、次のような手があります。
・ピボットテーブルに、トップテンフィルターをかけて、上位の取引先だけに絞る
・スライサーで、見せたい取引先だけを選んでから出力する
・どうしても全社を載せたいなら、「縦:1ページ」の指定を外して、2ページにする
ピボットテーブルは、更新すると、表の大きさが変わることがあります。更新のたびに列幅が元に戻って、印刷範囲からはみ出すときは、ピボットテーブルを右クリックして「ピボットテーブルオプション」を開き、「更新時に列幅を自動調整する」のチェックを外しておきます。
グラフやスライサーが、プレビューに映らないときは、それぞれを右クリックして書式設定を開き、プロパティの項目で「オブジェクトを印刷する」にチェックが入っているかを確認します。
AI:
ディレクター:
AI:
ディレクター:
AI:次回#023では、ここまでの毎月の手作業(更新、スライサーのクリア、PDF出力)を、ボタン一つで終わらせる、簡単なマクロの作り方を扱う予定です。
ディレクターとAIの奮闘記 #022 おわり