For reference when creating a website
MK-BLOG
ホーム > MK-BLOG:ホームページ制作の参考に > Webマーケティング・集客 > ホームページ公開後にやるべきアクセス解析と改善策【成果を最大化するサイト運営】

ホームページ公開後にやるべきアクセス解析と改善策【成果を最大化するサイト運営】

アクセス解析と改善策

「ホームページを公開したけど、その後何をすればいいの?」

「アクセスは増えているけど、なぜか問い合わせや売上につながらない…」

Webサイトを公開することは、ビジネスのスタート地点に立ったにすぎません。本当に重要なのは、公開後に実施するアクセス解析と、それに基づいたホームページ改善です。データを見ずに闇雲にサイトを運営するのは、地図を持たずに航海に出るのと同じ。時間と労力を無駄にしてしまいます。

この記事では、Webサイト運営初心者の方に向けて、Google Analyticsをはじめとする主要なアクセス解析ツールを使った分析の基本から、成果に直結するホームページ改善の具体的なステップまでを、わかりやすく解説します。

この記事を読めば、あなたのホームページが「作って終わり」の静的な情報源から、「常に成長し続ける強力な営業ツール」へと進化するための道筋が見えるはずです。

という事で、それでは今回はッ、

なぜアクセス解析と改善が不可欠なのか?

アクセス解析

アクセス解析は、Webサイトの健康診断のようなものです。データを分析することで、ユーザーがあなたのサイトで「何をしているか」「どこで困っているか」を正確に把握できます。

1. ユーザーの「本音」を知る唯一の方法

ユーザーはあなたのサイトを見て、心の中で「読みにくい」「必要な情報がない」「使い方がわからない」といった判断を下しています。しかし、彼らはそれを直接あなたに伝えてくれません。

アクセス解析のデータは、ユーザーの実際の行動(離脱した場所、よく読んでいる記事、クリックされたボタンなど)を通じて、ユーザーの「本音」を教えてくれる唯一の手段です。

2. 費用対効果(ROI)を最大化する

ホームページ制作や広告運用には費用がかかります。どの施策が効果的で、どのページが無駄になっているかをデータで把握できなければ、無駄なコストをかけ続けることになります。

ホームページ改善は、データに基づいた「正しい打ち手」を特定し、限られた予算とリソースを最も効果的な部分に集中させることを可能にします。

3. SEO効果を持続させる

Googleは、ユーザーにとって価値のあるWebサイトを高く評価します。ユーザーがサイトに長く滞在し、求めている情報を見つけられている(直帰率が低い、回遊率が高い)ことは、「価値のあるサイト」であることの証明になります。

アクセス解析は、SEOの評価基準となるこれらのユーザー行動指標を測定し、ホームページ改善につなげるための羅針盤となります。

成果を測るための必須アクセス解析ツール

サーチコンソール

まずは、Webサイト運営で必須となる2大ツールを導入し、基本的な設定を確認しましょう。

1. Google Analytics(GA4):ユーザー行動を「面」で把握する

Google Analytics 4(GA4)は、Webサイトに訪れたユーザーの行動を詳細に把握するための無料ツールです。サイト運営におけるアクセス解析の核となります。

GA4で確認すべき基本指標 意味と改善へのヒント
ユーザー数 サイトを訪れた人の数。集客施策(SEO、広告など)の成果を測る。
エンゲージメント率 ユーザーがページに滞在したり、特定の行動をとったりした割合。高いほど、コンテンツがユーザーに響いている証拠。
平均エンゲージメント時間 ユーザーが積極的にサイトに滞在した時間の平均。記事の長さやコンテンツの質を評価する。
コンバージョン数 問い合わせ、資料請求、購入など、サイトの目的(ゴール)を達成した数。これが最終目標。
コンバージョン経路 どのページを経由してコンバージョンに至ったか。成果につながる導線を特定する。

2. Google Search Console(サチコ):検索からの流入を「点」で把握する

Google Search Console(サーチコンソール)は、Google検索におけるWebサイトのパフォーマンスを測定するための無料ツールです。特にSEO対策と技術的な健全性の把握に不可欠です。

Search Consoleで確認すべき指標 意味と改善へのヒント
検索クエリ(キーワード) ユーザーが検索窓に入力したキーワードと、それに対する表示回数・クリック率(CTR)。
平均掲載順位 キーワードに対するWebサイトの平均順位。順位が低い場合はコンテンツの質やSEOを改善する。
カバレッジ(インデックス登録) Googleに正しく登録されているページ数。エラーがある場合は修正が必要。
ウェブに関する主な指標(Core Web Vitals) ページの表示速度、安定性、操作性に関する指標。ユーザー体験(UX)の改善に直結。

ホームページ改善のためのアクセス解析実践ステップ

ここからは、実際にアクセス解析データに基づき、成果に直結するホームページ改善を行うための具体的な手順を解説します。

ステップ1:集客の入り口(ランディングページ)を分析する

ユーザーが最初に訪れるページ(ランディングページ)が、サイト全体の印象を決めます。

  • ・指標: エンゲージメント率の低さ、離脱率の高さ
  • ・改善策:
    • ・タイトルとコンテンツの一致:検索キーワードとページのタイトル・内容が一致しているか確認します。ズレていると、ユーザーは「求めていた情報と違う」と即座に離脱します。
    • ・ファーストビューの改善: ページを開いた瞬間に見える範囲で、「このページは何についてのページで、何が得られるのか」を明確に伝えましょう。
    • ・導入文の最適化:ユーザーの悩みに共感し、記事を読むメリットを簡潔に提示し、離脱を防ぎます。

ステップ2:コンバージョン(CV)への導線をチェックする

目標達成(問い合わせ、購入など)につながる導線(CTA:行動喚起)が機能しているかを確認します。

  • ・指標: コンバージョン率(CVR)、コンバージョン経路、CTAボタンのクリック率(ヒートマップを活用)
  • ・改善策:
    • ・CTAの視認性向上:CTAボタンの色や形、配置場所(特にスマホでの見え方)を見直し、目立たせます。ユーザーが迷わないよう、複数の場所に設置することも有効です。
    • ・フォームの最適化(EFO):入力項目が多すぎないか、入力エラー時のメッセージが分かりやすいかなどをチェックし、フォーム完了率の向上を目指します。
    • ・導線上の障害除去: コンバージョンに至るまでのページで、表示速度が遅い、途中で離脱が多いページがないかを確認し、障害を取り除きます。

ステップ3:コンテンツの熟読度と回遊性を分析する

ユーザーがあなたのコンテンツをどの程度真剣に読んでいるか、そして他のページへ移動しているかを分析します。

  • ・指標: 平均エンゲージメント時間、直帰率(GA4ではエンゲージメント率の裏返し)、ページ間の遷移(次のページへのパス)
  • ・改善策:
    • 離脱点の特定: ヒートマップツールやGA4のデータで、ユーザーが途中で離脱する箇所(記事の中盤など)を見つけ、その直前の内容を修正・加筆します。
    • 内部リンクの最適化: 記事の関連性の高い場所に、次の行動を促す内部リンクを設置し、回遊率を高めます。特に人気記事の「まとめ」や「関連記事」へのリンクは重要です。
    • コンテンツの質向上: 網羅性が足りているか、専門性や具体性があるか、図解や画像でわかりやすくなっているかなど、コンテンツ自体の質を見直します。

ステップ4:SEOパフォーマンスと技術的な課題を解消する

Search Consoleのデータに基づき、検索エンジンからの評価を改善します。

  • 指標: 平均掲載順位、表示回数、クリック率(CTR)、カバレッジのエラー
  • 改善策:
    • CTR改善: 順位はそこそこ良いのにクリック率が低い場合、タイトルやメタディスクリプションのキャッチコピーが魅力的ではない可能性があります。競合と比較し、クリックしたくなる文言に修正します。
    • 表示順位改善: 順位が低いキーワードに対し、その記事に共起語を加えたり、情報量を増やしたりして、記事の専門性と網羅性を高めます(コンテンツのリライト)。
    • Core Web Vitalsの改善: 表示速度が遅い(LCP、FIDなどが悪い)ページは、画像サイズの圧縮、サーバー応答速度の改善など、技術的な対策を行います。

アクセス解析と改善を成功させるための「PDCAサイクル」

アクセス解析ホームページ改善は、一度やったら終わりではありません。「PDCAサイクル」を回し続けることが、Webサイトを成長させるための唯一の道です。

ステップ 実施内容 使用ツール
Plan(計画) データに基づき「課題」と「仮説(なぜそうなるか)」を設定し、具体的な「改善策」と「目標数値」を計画する。 Google Analytics, Search Console, ヒートマップ
Do(実行) 計画に基づき、ページの修正、CTAの配置変更、コンテンツの追加などの改善策を実行する。 CMS(WordPressなど)、Web制作ツール
Check(評価) 改善策実行後、設定した目標数値(例:CVRが2%→3%へ)が達成されたか、効果測定を行う。 Google Analytics, Search Console
Action(改善) 評価結果に基づき、効果がなかった施策は中止し、効果があった施策はさらに発展・横展開する。新たな課題を設定し、次のPlanへつなげる。 全ツール

このPDCAサイクルを最低でも月に一度は実施することで、あなたのホームページは常に最新のユーザーニーズに対応し、競合に負けない「強い」Webサイトへと成長していきます。

まとめ:データはWebサイト成長のための羅針盤

ホームページ公開後のアクセス解析は、あなたのビジネスの成功確率を飛躍的に高めるための最も重要なプロセスです。

  • Google Analyticsでユーザーの行動を「面」で把握し、サイト全体の課題を見つける。
  • Google Search Consoleで検索流入を「点」で把握し、SEOの改善点を見つける。
  • ヒートマップツールでユーザーの「本音」を可視化し、離脱の原因を特定する。
  • ・これらのデータに基づき、PDCAサイクルを回してホームページ改善を継続する。

この地道なデータ分析と改善の努力こそが、あなたのWebサイトを、目標達成に貢献し続ける「生きた資産」へと変えるのです。

もし、アクセス解析ツールの設定や、データに基づいた具体的なホームページ改善の戦略策定についてサポートが必要な場合は、いつでも群馬県伊勢崎市を拠点とする私たちMK-Designにご相談ください。データドリブンなWebサイト運営で、あなたのビジネスの成長を支援いたします。

とりあえず、今回はここまで...。

お仕事のご依頼は下記より...、それではまた次回...。